Google Scholarの使い方(論文の被引用数)

論文調べで必須と思うけど意外と学生に知られてないのでメモしておきます.普通のGoogleはウェブサイトを検索するために使いますが,Google Scholarは論文や本を検索するために使います.使い方は普通のGoogleと同じで簡単.

1.https://scholar.google.co.jp にアクセス(または “google scholar”を検索)

2.検索窓に,キーワードとか著者名いれて検索する.たとえば shimodaira を検索すると...

3.ここでは著者名として shimodaira が含まれる論文が見つかった.普通の検索ではウェブサイトが見つかるけど,Google Scholarでは論文や本が見つかるのが違い.「引用元 3629」とあるのは論文の被引用数で,これが大きいほど上位にヒットする.つまり他の論文からどれだけ引用されているかがわかります.たとえ言うならYouTube再生数みたいなものです.「Web of Science 2917」は 厳選論文誌だけを対象にカウントした数値で被引用数は少なめに出る.上の方の「ユーザープロフィール」をクリックすれば,その著者の論文や本だけを集めたページに移る.

4.検索窓に戻って,こんどはキーワード bootstrap で検索してみると...

5.キーワード bootstrap を含む論文または本がヒットする.やはり被引用数の大きいものが上位にヒットする.1番はFelsenstein先生の論文(ポスドクのときにお世話になったワシントン大学の先生)は35509回,2番はEfron先生の論文(若手のとき滞在したスタンフォード大学の先生)は16357回,4番目に本が37012回などとなってる.

あとがき.下平も若手だったときの論文の被引用数が多いとイキったりしますが,偉い先生の被引用数をみれば桁が違います.良い論文かどうかなんて学部生どころか研究者でもなかなか判断できないので,まずはこれを手がかりに論文や本を選んで読むと良いです.自分に内容をみる力がついてきたら,被引用数ではなく内容で判断して選びましょう.