VMwareをつかってPCクラスターを構成しました @ 東工大 下平研究室

(update: 2010/05/24)

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コンセプト: 研究室で教員や学生が日頃利用しているWindowsパソコンを普段通り使いながら,VMware上の仮想マシンにLinuxサーバーを稼働させる.パソコンは何台もあるので,それらを相互に結合させてLinuxのPCクラスターが構成できる.発表前とかはみんな急に計算をしたがるけど,普段はパソコンの有り余るCPUパワーが無駄になっている.その余ったパワーを相互に提供しあってみんなが幸せになる(かも).主な利用法は並列版R(snowライブラリ)による統計計算の並列化.

* 本気で計算するときは,TSUBAMEを使います.Rのsnowライブラリを700コアでつかってみた@統計関連学会連合大会(2008年9月) [スライドショーPPT予稿集].TSUBAMEに並列版RをインストールしてくださったGSICの担当者様に本当に感謝してます.

* でも学部や修士の学生は,なかなかTSUBAMEを使ってくれません.研究室にある,すごく古いPCクラスター(40CPUで2003年に稼働)がなぜか人気です.

* しかし7年まえのPCクラスターはさすがにもう限界なので退役させたい.性能を実測してみると最近買ったパソコン2台分の性能しかないし,消費電力(本体+エアコン)はすごく燃費が悪い.システムの管理も放置気味でもうムリ.

* それでPCクラスターを仮想化して,みんなの机のすぐ横に置いてあるパソコンで稼働させようと思った次第です.自分のパソコンで稼働させてるノードを多少は管理する必要がでてくるけど,それでシステム管理も身近になって興味を持つようになれば教育上の効果もある(!?)

* このページでは,サーバーのインストール手順から並列版Rの利用法までを説明します.


OSはUbuntu サーバー版(64bit)を使いました. Ubuntu Server 10.04 LTS (64-bit)のダウンロード

注意: もしお手軽にUbuntuのデスクトップ版(Windowsみたいな画面がでてきます)を試してみるなら,今回つかったサーバー版ではなく,デスクトップ日本語Remix版が便利です.VMware用仮想マシンをダウンロードしてVMware workstationやVMware playerで読み込めば,面倒なインストール作業がまったくなしでいきなりUnuntuが使えます.すごいですね.

次の項目でUbuntu Server版をインストールする手順をまとめました.インストールしたパッケージや/etcの設定などが書かれています.Ubuntuでお手軽に構成しましたが,いろいろ勉強もできました.研究室内での利用するときは,この作業はすでに終わっているので,つぎの「epiの新規ノード追加の作業」へ進んでください.作成したVMware仮想マシンのファイル(epi20100519.zip )は研究室内でDVDにて配布します.

* Ubuntu Serverの新規インストール (2010/05/24) [PDF]

 

次の項目からは研究室内での利用を前提に書かれています.

* epiの新規ノード追加の作業 (2010/05/21) [PDF]

修正(2010/05/24)  typoでした

誤: dbus-uuidgen > /var/lib/dbus/macine-id

正: dbus-uuidgen > /var/lib/dbus/machine-id

パッチのダウンロードは次のリンクをクリックしてください.patch-20100520 をさらに修正しました.

patch-20100524

 

* epiの新規ユーザ追加の作業(2010/05/21) [PDF]

 

* epiユーザーのログイン方法(2010/05/21) [PDF]

修正(2010/05/24)  kielからepi00へのパスワード認証によるログインできるようにしました

誤:  同じ方法がkielからepi00へログインするときに使えなかった

正: 同じ方法でkielからepi00へログインできる

 

* epiで並列Rを使う(2010/05/21) [PDF]



下平英寿 (しもだいらひでとし