Next:
3ステップ=マルチスケール法
Up:
ブートストラップ法の幾何学とスケール変換
Previous:
加速定数
2ステップ=マルチスケール法
各
からスケール
のブートストラップ法によって複製
を一 個だけ生成する.つまり
と
によって,
を多数生成し,スケール
のブートストラップ確率
を計算する.正規モデルでは
となるが,一般の指数型分布族では,
であることを利用して
が推定できる.数値例2において
,
とすると,たとえば,
のように,極わずかの差があることが分かる.
と
の式をまとめると,
ただし
,
で ある.ここでは
の代わりに
,
,
を用いている.この理論式を数値例2に当て はめると回帰係数として
と推定される.一方,不偏な確率値は
と書けるので,右辺を
と置いて,推定した係数を代入すると,
が得られる.
や
に比べて,
に近く,精度が高いことが分かる.任意の指数型 分布族,任意の
に対して,この2ステップ=マルチスケール法は2次の精度 である.
平成16年7月12日