各 からスケール のブートストラップ法によって複製 を一 個だけ生成する.つまり と によって, を多数生成し,スケール のブートストラップ確率
を計算する.正規モデルでは
となるが,一般の指数型分布族では,
であることを利用して が推定できる.数値例2において , とすると,たとえば,
のように,極わずかの差があることが分かる.
と の式をまとめると,
ただし , で ある.ここでは の代わりに , , を用いている.この理論式を数値例2に当て はめると回帰係数として
と推定される.一方,不偏な確率値は
と書けるので,右辺を と置いて,推定した係数を代入すると,
が得られる. や に比べて, に近く,精度が高いことが分かる.任意の指数型 分布族,任意の に対して,この2ステップ=マルチスケール法は2次の精度 である.