パラメタ空間の正の体積を持つ領域 は滑らかな境界 を持つと 仮定し,興味のある仮説を「 」とする.仮説の領域を で表現 したときのサイズを とするので, で表現すると で大き くなる.
例 (球体). ,球面 .
スケール のブートストラップ確率は
である.通常は なので,これを特に と書く. が から遠く離れるほど が0に 近づき,仮説が正しくないことを示唆する.あらかじめ決めた有意水準 に対して ならば,仮説を棄却する.
仮説を検定するための一般の確率値を と書く.棄却確率は である.仮説 検定では任意の に対して を要求す る.さらに任意の に対して な らば,この検定は不偏であるという. は に関して 連続であるから,不偏ならば
である.この等式が厳密には成り立たない場合,その誤差がバイアスであり,こ れを小さくする確率値の計算法を与えたい.バイアスが であれば, 次の精度の近似的に不偏な検定であり, が大きいほど望ましいと考える. として を用いると であるが,以下に述 べる方法では になり,より精度の高い方法といえる.